エンバカデロ、「IoTに接続するソフトウェアに関する開発者向け調査」の結果を発表
2015年にビジネスアプリケーションの分野で「モノ」のソリューションの需要が増加、IoTデバイスに接続するソフトウェア開発が鍵に
2015年2月12日
エンバカデロ・テクノロジーズ
エンバカデロ・テクノロジーズ(日本法人:東京都文京区、日本法人代表:藤井 等、以下エンバカデロ)は本日、「IoTに接続するソフトウェアに関する開発者向け調査」を発表しました。この調査は、エンバカデロが協賛し、2014年12月にDimensional Research社が実施したもので、世界各国のソフトウェア開発者、マネージャを対象とし、1040人が回答しました。
- 2015年末には49%のIoTソリューションがビジネス効果を生むと見込まれている
- 84%のIoTソリューションがビジネス向けに構築、コンシューマ専用はわずか16%
- 72%のIoTデバイスが相互接続のために複数の技術を使用
- 97% のIoTソリューションがセンサー、GPS、音声、視線、ジェスチャーなどの非従来型の入力に対応するなど、IoTソリューションのユーザーエクスペリエンスは従来システムとは大きく異なる
2015年にビジネスアプリケーションの分野で「モノ」のソリューションの需要が増加
IoTソリューション(「モノ」のソリューション)がビジネス効果を生むと予想される時期について質問したところ、2015年末までの時点で約半数の49%が、効果を生み出すと見込んでいることが分かりました。2014年末の時点で、ビジネス効果を生むと期待する数値はわずか12%に過ぎませんでしたが、2015年に多くのソリューションが効果を生むと見込まれています。この結果から、2015年にIoTがビジネス面で大きく発展することが期待されます。
調査では、開発チームの77%が、2015年にIoTソリューションの開発に積極的に取り組むとしており、その理由として、開発チームのビジョン(57%)と顧客の要求(50%)を多く挙げています。
IoTソリューションの需要はビジネス分野が牽引する
また、IoTソリューションの対象を質問したところ、50%がビジネス専用と回答しており、ビジネスとコンシューマの双方と回答した人と合わせると84%になり、コンシューマ専用の16%を大きく引き離しています。
ビジネス向けIoTソリューションの一例としては、環境モニタリング、製造業向けの在庫管理、実験室の制御、空調センサー、患者のトラッキングなどが挙げられています。
IoTソリューションはさまざまなシステムと連携して価値を生み出す
IoTソリューションの開発では、ソフトウェアとアプリケーションが極めて重要であることも分かりました。開発者は、IoTデバイスと複数のシステムの相互接続を考えており、その対象には、モバイルアプリ、デスクトップアプリ、データベース、クラウドサービス、エンタープライズアプリケーション、ミドルウェア、他のIoTデバイスなどが含まれます。72%のIoTデバイスが相互接続のために複数の技術を使って通信しており、開発者は複数のソフトウェア開発技術や通信技術についての理解が必要になっている現状があぶりだされました。
調査ではまた、IoTソリューションにおけるユーザーエクスペリエンスは、従来のソフトウェアとは大きく異なるであろうという開発者の認識も明らかになりました。キーボード、ボタン押下など従来型の入力の使用も継続されるものの、97%のソリューションで、センサー、GPS、音声、視線、ジェスチャーなどの非従来型の入力に対応し、37%が新たにバーチャルリアリティ、触覚フィードバック、聴覚などの非従来型の情報提示の手法を用いていることが分かりました。
調査レポート全文(和訳)は、こちらからダウンロードできます。
http://www.embarcadero.com/jp/solutions/internet-of-things
調査レポートに対するコメント
「一連の調査結果は、IoTがコンシューマ向けのガジェットからビジネス向けの生産性向上や顧客価値創出といった領域へと拡大していることを示しています。コンシューマ市場では、個人がモバイルデバイスを通じてIoTを経験し、その関わりはユーザー個人に限られていました。しかし、ビジネスソリューションにおけるIoTでは、複数のユーザーとビジネス、企業資産が関わってきます。IoTに接続するエンタープライズ向けアプリケーション開発者は、分散したIoTビジネスソリューションの一部に接続することになります。これは、モバイルデバイスから、ウェアラブル、センサー、クラウドあるいはオンプレミスのエンタープライズバックエンドまでさまざまです。2015年以降、ソフトウェア開発者は、IoTのイノベーションとそのビジネスへの適用において、重要な役割を果たすことになるでしょう。」
エンバカデロ・テクノロジーズ
製品担当副社長 マイケル・スウィンデル
以上
IoTに接続するソフトウェアに関する開発者向け調査について
2014年12月、Dimensional Research社は、エンバカデロ・テクノロジーズの協賛により、IoT(Internet of Things)に関するオンライン調査を実施しました。この調査では、IoTを、他のデバイス、アプリケーション、ミドルウェア、オンラインサービスと通信するための相互接続技術(WiFi/インターネット、Bluetooth)を含有する「モノ」のネットワークと定義しています。調査の目的は、(ラップトップやスマートフォン、タブレットを除く)どのような新しい「モノ」が登場しているのか、その傾向を理解することにありました。
IoTプロジェクトの現状、ビジネスを推進するものについて理解し、開発者が新しいソリューションを提供するために、どのようにこれらの新機能を活用しているのかを知ることにあります。参加者は、1040人にのぼり、「モノ」ならびに「モノのソリューション」の定義について合意したのち、IoT開発の現状、使用する技術、開発における影響などについて回答しました。この調査は、英語、ドイツ語、日本語で実施され、回答者は、さまざまな地域、会社規模、業種にわたっています。調査結果は、95±3%の正確さが予想されます。
エンバカデロ・テクノロジーズについて
エンバカデロ・テクノロジーズは、1993年にデータベースツールベンダーとして設立され、2008年にボーランドの開発ツール部門「CodeGear」との合併によって、アプリケーション開発者とデータベース技術者が多様な環境でソフトウェアアプリケーションを設計、構築、実行するためのツールを提供する最大規模の独立系ツールベンダーとなりました。米国企業の総収入ランキング「フォーチュン100」のうち90以上の企業と、世界で300万以上のコミュニティが、エンバカデロのDelphi®、C++Builder®といったCodeGear™製品やER/Studio®、DBArtisan®、Rapid SQL®をはじめとするDatabaseGear™製品を採用し、生産性の向上と革新的なソフトウェア開発を実現しています。エンバカデロ・テクノロジーズは、サンフランシスコに本社を置き、世界各国に支社を展開しています。詳細は、www.embarcadero.com/jp をご覧ください。
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