Mac でのプラットフォーム アシスタントの実行
プラットフォーム アシスタント サーバー アプリケーション: PAServer への移動
Mac OS X のアプリケーション開発 への移動
iOS モバイル アプリケーション開発 への移動
プラットフォーム アシスタントは、Mac 上で次のいずれかの方法で起動することができます。
- RAD PAServer <バージョン>.app をファインダでダブルクリックします(グラフィカルに)。
- たとえば、RAD PAServer XE5.app をダブルクリック
- [ターミナル]ウィンドウを使って paserver 実行可能ファイルを実行します(コマンド ラインで)。
- メモ:
- [ターミナル]ウィンドウを使用する場合には、プラットフォーム アシスタントのオプションをカスタマイズして起動することができます。「プラットフォーム アシスタントのオプションの設定」を参照してください。
- ファインダを使用する場合には、.config ファイルを使ってオプションを指定することができます。これについては「プラットフォーム アシスタントのオプションの設定」で説明しています。
ファインダを使用してプラットフォーム アシスタントを実行する
Mac のファインダで、次のようにして .app ファイル(RAD PAServer <バージョン>.app)を起動します。
- 最上位の Applications フォルダに移動します。
- ヒント: 異なるインストール パスを使用している場合には、該当するディレクトリに移動してください。
- RAD PAServer <バージョン>.app をダブルクリックして、プラットフォーム アシスタントを起動します。
-
- [ターミナル]ウィンドウが開き、プラットフォーム アシスタントのバナーと、パスワード入力を求める次のメッセージが表示されます。
-
接続プロファイル パスワード <パスワードがない場合はただ Enter キーを押す>:
-
-
- パスワード入力メッセージに対して入力する内容については、「プラットフォーム アシスタントにサインオンする」で説明しています。
- ヒント: paserver 実行可能ファイルをファインダで表示するには、RAD PAServer <バージョン>.app ファイルを右クリックし、[パッケージの内容を表示]を選択します。すると、ファインダに Contents ディレクトリと MacOS ディレクトリが表示されます。[ターミナル]ウィンドウでは、これらのディレクトリは常に表示されます。paserver 実行可能ファイルは MacOS ディレクトリにあります。
-
Applications/RAD PAServer <バージョン>.app/Contents/MacOS/paserver
-
[ターミナル]ウィンドウで paserver を実行する
paserver というファイルがプラットフォーム アシスタントのコマンド ライン用実行可能ファイルです。paserver のパスは次のとおりです。
/Applications/RAD PAServer <version>.app/Contents/MacOS/paserver
つまり、paserver 実行可能ファイルは RAD PAServer <バージョン>.app パッケージ内の Contents/MacOS フォルダにあります。paserver 実行可能ファイルは、[ターミナル]ウィンドウで直接実行することができます。
この後の手順は、コマンド ラインで paserver を起動する基本的な 2 つの方法、つまり、Applications フォルダから 1 行でコマンド ラインを入力する方法と、MacOS フォルダに移動する方法を示しています。この方法では、PAServer <バージョン>.app\Contents\MacOS ディレクトリ内のファイル プロパティ(paserver を含む)を確認することができます。
例:Applications フォルダからコマンド ラインを 1 行で入力する
Mac の[ターミナル]ウィンドウで、1 行のコマンドで RAD PAServer <バージョン>.app ファイルの中まで内容をたどり、paserver を起動することができます。
- Mac で[ターミナル]ウィンドウを開き、
cd
を使って最上位の Applications フォルダに移動します。- たとえば、Applications フォルダの最初の数文字を入力し、それから Tab キーを押します。入力した文字で始まる名前のディレクトリが 1 つだけであれば、そのディレクトリ名が表示されます。
-
<ユーザー名> $ cd /A
<Tab> -
<ユーザー名> $ cd /Applications
<Return> -
Applications <ユーザー名> $
- cd コマンドと、パスの連続する部分の最初の数文字を入力し、入力するたびに Tab キーを押すと、その部分の残りが入力されます。
- パスをすべて入力した後のコマンド ラインは次のようになります。
-
Applications <ユーザー名> $ /Applications/RAD\ PAServer\ <バージョン>.app/Contents/MacOS/paserver
- Return キーを押します。
例:paserver のインストール場所(MacOS フォルダ)に移動する
Mac の[ターミナル]ウィンドウで、何度か cd
コマンドを使って RAD PAServer <バージョン>.app ファイルの中まで内容をたどり、paserver を起動することができます。
-
cd
コマンドと Tab キーを使用します。たとえば、(Mac 上のユーザーのホームの場所からスタートして)Applications フォルダを開くには、次のように入力します。-
<ユーザー名> $ cd /A
<Tab> <Return>
-
- 次のように入力して Applications フォルダの内容を表示します。
-
Applications <ユーザー名> $ ls
- Applications ディレクトリに RAD PAServer <バージョン>.app があることがわかります。
-
- 各フォルダの最初の数文字を入力してから Tab キーを押して、次のように RAD Paserver <バージョン> パッケージの中に移動します。
-
Applications <ユーザー名> $ cd RAD
<Tab>-
Con
<Tab>-
Mac
<Tab>-
pas
<Tab>
-
-
-
- これで、コマンド ラインは次のように表示されます。
-
Applications <ユーザー名> $ /Applications/RAD\ PAServer\ <バージョン>.app/Contents/MacOS/paserver
-
- Return を押してコマンドを実行します。
- MacOS ディレクトリに paserver があるはずです。次のように入力します。
-
MacOS <ユーザー名> $ ./paserver
- メモ: Mac では、実行するコマンドの前に './' の文字を付ける必要があります。
-
- Return キーを押します。
paserver の実行時に、たとえば次のようにコマンド ライン オプションを追加することもできます。
-
MacOS <ユーザー名> $ ./paserver -port=64444
詳細は、「プラットフォーム アシスタントのオプションの設定」を参照してください。
プラットフォーム アシスタントにサインオンする
paserver を起動すると、プラットフォーム アシスタントのバナーが表示され、続けてパスワード入力を求めるメッセージが表示されます。
Connection Profile password <press Enter for no password>:
- パスワード入力が求められたら、以下のいずれかを選択します。
- このプラットフォーム アシスタントへの接続時にパスワードを要求するには、任意のパスワードを入力し、Enter キーを押します。
- このプラットフォーム アシスタントへの接続時にパスワードを要求しない場合は、Enter キーを押します。
- Mac 上の一連の作業の中で初めてプラットフォーム アシスタントを起動する場合には、Mac により次のメッセージを含む Developer Tools Access のダイアログ ボックスが表示されます。
-
Developer Tools Access is trying to take control of another process.
(Developer Tools Access が他のプロセスを制御しようとしています。) -
Type your password to allow Developer Tools Access to make changes.
(Developer Tools Access が変更を加えられるようパスワードを入力してください。)
-
- Mac の管理者パスワード(通常はシステムへのログオン時に入力するパスワード)を入力して、プラットフォーム アシスタントを使ったデバッグができるようにします。
- パスワードが間違っていたりキャンセルした場合もプラットフォーム アシスタントは正常に起動しますが、次に RAD Studio からプラットフォーム アシスタントを使ってアプリケーションをデバッグしようとしたときに、再び管理者パスワードの入力を求められます。「Mac 上でのデバッグをサポートする権限の取得」を参照してください。
これらの手順を実施すると、次の 2 行が[ターミナル]ウィンドウに表示されます。
Starting Platform Assistant Server on port 64211 >
>
というコマンド プロンプトは、指定されたポート(デフォルトでは 64211
)でプラットフォーム アシスタントが "リスン" モードになっていることを表します。h
コマンドを入力すると("h" と入力して Enter キーを押します)、使用可能なコマンドとその説明の一覧を参照することができます。プラットフォーム アシスタントを終了するには、q
コマンドを入力します。
接続に関する事項
Mac のファイアウォールが有効な場合での PAServer の実行
Mac のファイアウォールが有効な場合、Mac で PAServer を開始したとき、[デバッグをサポートする権限を取得しています...]の後に次のメッセージが表示されます。
Do you want the application "paserver" to accept incoming network connections?"
ここで接続を許可する場合でも、PAServer により開発システムから Mac に接続できません。次の方法のいずれかで、PAServer の接続を許可する必要があります。
解決方法 1: Mac のファイアウォールを無効にします。以下の手順を使用します。
- Mac で、アップル メニューから[システム環境設定]パネルを開きます。
- [セキュリティとプライバシー]を選択し、[ファイアウォール]タブをクリックします。
- 左下隅にある鍵アイコンをクリックします。
- [ファイアウォールを切にする]ボタンをクリックします。
- 鍵アイコンをクリックし、[セキュリティとプライバシー]ウィンドウを閉じます。
解決方法 2: Mac のファイアウォールで PAServer のアクセスを個別に許可します。以下の手順を使用します。
- Mac で、アップル メニューから[システム環境設定]パネルを開きます。
- [セキュリティとプライバシー]を選択し、[ファイアウォール]タブをクリックします。
- [ファイアウォールオプション...]をクリックします (このボタンが無効の場合、画面左下にある鍵アイコンをクリックします)。
- [+]をクリックして、[アプリケーション]フォルダに移動します。
- RAD PAServer <バージョン>.app を選択して、[追加]をクリックします。これで、[ファイアウォールオプション]に一覧表示されているアプリケーションに RAD PAServer <バージョン>.app バンドルが追加されます。
- paserver バイナリを追加するには:
- [+]をクリックします。
- キーボード ショートカット
Command+Shift+G
を押します。 - [フォルダの場所を入力]に paserver の完全パスを入力します。以下に例を示します。
-
/Applications/RAD PAServer <バージョン>.app/Contents/MacOS
-
- MacOS ディレクトリの内容が表示されます。paserver を見つけて、ダブルクリックします。これで、[ファイアウォールオプション]に一覧表示されているアプリケーションに paserver バイナリが追加されます。
- 鍵アイコンをクリックし、[セキュリティとプライバシー]ウィンドウを閉じます。
「Mac でのプラットフォーム アシスタントの実行」も参照してください。
ポートが使用中であるときの PAServer への接続
PAServer を Mac で開始するとき、ポートが使用されている場合、このエラーが発生することがあります(可能性としては、PAServer のインスタンスが既に実行されているか、アクセスできない状態になっています)。
Message: Could not bind socket. Address and port are already in use.
解決方法は次のいずれかを実行します。
- 既に実行されている PAServer のインスタンスを使用します。
- 既に実行されている PAServer のインスタンスを停止します。
- 次のとおり、既に実行されている PAServer のインスタンスを強制終了します。
- ターミナル ウィンドウで、
ps -a
と入力します。 - PAServer のインスタンスを探し、その PID 番号を見つけます。
-
kill <pid>
と入力します。
- ターミナル ウィンドウで、