課題
- データベース管理・統合コストの削減、市場化までの時間の短縮
- 急速なビジネス展開スピードに追いつくエンタープライズデータモデルの必要性
- Windows向けアプリのモバイルプラットフォーム対応機能の構築
- 増大するデータ量と複雑性に対応できるスケーラビリティの実現
結果
- AJURは、財務、会計、営業、サプライチェーン管理、ビジネスインテリジェンスツールが完全に統合された製品に進化
- BSoft社は、無限の利用者を開拓可能なスケーラビリティを実現
- BSoft社は、変化する市場ニーズに応えるために、ソフトウェア動作速度の高速化、モバイル及びオンライン性能の強化を実現
Bonev Soft Auditing Ltd.(BSoft)社は、ブルガリア最大の会計ソフトウェア会社のひとつである。その主力ソフトウェア製品、AJUR® は、Windows向け統合管理システムとして、世界中の政府、民間機関、そして製造、金融サービス、発電まで多様な業種で広く使用されている。5,000を超える BSoftの顧客がAJURを用いて、税務当局や各種ステークホルダーへの財務報告、サプライチェーンの徹底的管理を行っている。顧客の一例として、Overgas Holding、Sinergon Holding、Armeets、Cargill、EY、PwC といった主要企業やブルガリア軍が含まれる。
「数多くのデータベース技術を評価してきたが、InterBaseは当社が求める使いやすさ、スピード、ハイパフォーマンス、スケーラビリティが全て揃っていました。」
Valentin Bonev氏(Managing Partner, Project Manager and CIO)
課題
BSoft が1990年に開発した初代AJURは、DOSベースの会計システムであった。その後、データベース管理システムとしてdBase を使用するウェアハウジングソフトウェアが追加された。
同社のValentin Bonev氏(Managing Partner, Project Manager and CIO)は次のように述べています。「残念なことに、dBaseは、大量のデータに対応できず、不十分であることが判明しました。アクセス速度が十分速くなく、情報セキュリティに関し懸念がありました。」
さらに、Bonev氏によれば、データベース管理・運用に労力と時間を要し、プロジェクトコストの上昇を招いた。「私たちは、運用機能を合理化し、最終的にコスト節減につながるスケーラブルなソリューションを探す必要があったのです。」
最終的に、同社は、MicrosoftのWindowsビジュアル環境とSQL データベースへと切り換えた。
ソリューション
BSoftはその後、Embarcadero InterBaseの採用を決めた。「数多くのデータベース技術を評価しましたが、InterBaseは当社が求める使いやすさ、スピード、ハイパフォーマンス、スケーラビリティが全て揃っていました。」と、Bonev氏は説明する。「実装コスト、所有コスト、利用者数という観点で顧客要件に応じてデータベースエンジンを拡張できることは、利用規模がユーザー数1~2名から数百名と多岐にわたることを考えると、特に重要でした。」
分散した顧客基盤を擁するソフトウェアベンダーとして、最小限の管理で済むソリューションを有することは、BSoft社の顧客に多大なコスト節減を提供できる可能性を意味していた、とBoney氏は付言する。「サポートに必要となる間接費の削減により、人件費を年間数千ドル節減し、カスタマーサービスとエクスペリエンスの向上を実現しました。InterBaseの軽量さは、どんなに古い顧客のハードウェア上でも、AJURの使い勝手のよさをサポートしてくれます。」
さらに、InterBaseは、セキュアなデータへのリアルタイムアクセスを可能にする。InterBase Server には、強力な暗号化とデータのポイント・イン・タイム・リカバリを含む障害回復機能が搭載され、サーバー障害時にもデータの完全性を確保する。
Bonev氏は、市場でのAJURの成功にとって、セキュリティと信頼性が決定的に重要だと述べる。「InterBase は、AJURの開発においても、世界で最も信頼性の高い会計・エンタープライズ リソースプラニング ソリューションの代表的製品という評判においても、非常に大きな役割を担っています。」
Bsoftの顧客の中にはISO 27001 認証を取得している企業がいるため、極めて厳格なルールを遵守しなければならない。InterBaseは、ソリューションとして予め提供されているロールベース認証、データコンフィギュレーション、256-bitデータ暗号化、区分されたセキュアログイン、詳細な列レベルおよび全体的なデータベースレベルでの暗号化機能を通じて、ISO標準準拠をサポートする。「実際に、InterBaseのハイレベルな暗号化は、AJUR ユーザーデータが、ラップトップでのオフライン作業時も含め、常にセキュアであることを意味します。」と、Bonev氏は述べる。「データをタブレットやその他のモバイルデバイスといった新しいプラットフォームに移行する際にも、常にInterBaseを用いることができます。」
結果
BSoft社は、InterBaseに新機能を追加されるたびに、その利点を享受し続けている。「このソリューションによって、私たちは、AJURを財務・会計という単一用途から、財務・会計、営業管理、サプライチェーン管理、分析・ビジネスインテリジェンスを包括する、完全に統合されたソフトウェアパッケージとして進化させることができたのです。」
Bonev氏は、InterBaseを用いて、BSoftが無限の利用者を開拓できると確信している。「私たちは、顧客要件の変化に対応すべく、広範な技術発展と歩調を合わせて、進化し続けています。ソフトウェアの高速化、e-ストアをはじめモバイルデバイス関連のスマートアプリ・サービスへのオンライン接続機能の追加により、真の意味で「次世代の製品」を提供します。素晴らしいことに、私たちには既に、Android、iOSを含め展開したいプラットフォームに対応できるInterBaseを持っていますから、あらたな展開に要する労力は大幅に削減されるのです。」
BSoft社は現在、InterBaseを用いてAJURの64-bit版を開発中である。これにより、顧客はより大きなメモリー量にアクセスでき、より複雑で大容量のデータベースにおけるデータ分析速度の高速化が実現する。
「動作の高速化、大量のデータの同時処理が可能となります。」と、Bonev氏は説明する。「私たちは既に顧客向けにモバイルデバイス、オンラインアクセスベースの新機能を計画中です。」
「私たちは、運用機能を合理化し、最終的にコスト節減につながるスケーラブルなソリューションを探す必要がありました。サポートに必要となる間接費の削減により、人件費を年間数千ドル節減し、カスタマーサービスとエクスペリエンスの向上を実現しました。」
Valentin Bonev氏(Managing Partner, Project Manager and CIO)