課題
新設のリサイクル廃棄物収集センターに導入する、柔軟性のある、モダンな入退場管理システムの開発
結果
RAD Studioに搭載されたDelphiとRAD Serverという組み合わせは、開発時間を短縮できる、理想的な選択であることが実証された
Zernpfennig Informatik(オーストリア)は、長年にわたり、デスクトップ、Web、そしてモバイルに対応するアプリケーション開発で優れた実績を挙げてきた。同社が注力する分野のひとつが廃棄物管理である。
「私たちは、Scarabäusアプリの構築において、Android、iOS、Windowsという多様なプラットフォームに対応できるソリューションを必要としていました。RAD Studioの採用により、単一IDEと単一言語であらゆる可能性を実現できたのです。」
Ing. Verena Zernpfennig, BSc, Head of Software Development
課題
ザンクト・ペルテン=ラント公営事業協会は、新設のリサイクル廃棄物収集センターに導入する、柔軟性のある、モダンな入退場管理システムの開発という要求事項を抱えていた。センター構内への入退場は、通常営業時間外も確保し、アプリ経由でもRFIDカードをかざしても可能でなければならない。新規に開発するアプリは、煩雑な追加アクセスカード運用管理に代わる、モダンで無料の代替方法であることが求められた。何よりもアプリの使いやすさが最優先事項であった。
前提として、ザンクト・ペルテン=ラント地区の市民がAndroid Play Store、Apple App Storeの両方からダウンロードできるマルチプラットフォームソリューションが必須要件であった。 大きな課題は、一方で、警備会社のバックエンドシステムに直接接続し、入退場管理システムとバリアコントロールを制御すること、他方で、同アプリを使ってユーザーの位置を特定し一般アクセス許可を行なうことであった。
ソリューション
ソフトウェア開発を手掛ける企業Zernpfennig Informatikは、その顧客であるGVU St. Pöltenと共同で、入退場管理システム "Skarabäus" を開発した。設計段階から運用開始までわずか4ヵ月という開発時間の短さは特記に値する。メンバー5名というチーム規模で、UI設計、開発、そして接続までの工程を分担した。
このアプリにより、登録完了後、ユーザーはたとえ通常営業時間外であっても、加盟自治体に所在する立入制限リサイクルセンターへのアクセス許可を即座に受け取ることができる。
車中から同アプリ経由で入退場を操作できるという利便性も備える。廃棄物の種類別に適切な処分を表示する等、追加の機能によって、リサイクルセンターにおける廃棄物の適正な分別を徹底できる。
同アプリは、要件の増加に応じて随時、拡張、適合させることが可能だ。
結果
RAD Studioに搭載されたDelphiとRAD Serverという組み合わせは、開発時間を短縮できる、理想的な選択であることが実証された。モバイルアプリのユーザーインターフェイスもバックエンドプログラミングも、同一のプログラム言語を使用することにより、技術的に何ら支障なく、解決できたのである。まさに、クリーンなソリューションと言えよう。
「モダンなミドルウェアであるRAD Serverを利用すれば、サードパーティコンポーネントなどを用いることなく、多様なアプリケーションによって構成される、セキュアで、技術的に高品質なネットワークシステムを構成できます。まさに必要なすべてのコンポーネントが搭載されたツールであると言えます。」
Christian Zernpfennig, Managing Director