ミドルウェアとは?
ミドルウェアは、企業のバックエンド層とクライアントアプリケーションの間に、堅牢かつスケーラブルなアプリケーション層を構築可能にします。ミドルウェアによって構築される中間層は、オンプレミス、またはAmazon EC2やMicrosoftのAzure、パブリッククラウドなどに配置されます。
歴史を紐解くと、ミドルウェアの構築においては、CORBAやSOAPといったようなさまざまなリモート呼び出しの技術が利用されてきました。近年では、クラウドサービスなどが提供するほとんどのミドルウェアで、ステートレスおよび非同期のREST/JSONプロトコルを使用しています。
エンバカデロ·テクノロジーズでは、常に、こうしたミドルウェアソリューションを含む広範なアプリケーションフレームワークを提供してきました。
近年のモバイルの普及により、企業システム開発においては、こうしたミドルウェアソリューションが必須となってきています。ミドルウェアを用いることで、クライアントは、堅牢かつスケーラブルな方法で、バックエンドのサービスにアクセスすることができます。ミドルウェアは、多様な接続性が求められる近年のシステムにおいて、プロセスやデータフローの管理にも役立ちます。
エンバカデロのソリューション
エンバカデロでは、オンプレミスまたはクラウド用のミドルウェアを実装するための技術として、2種類の製品機能を提供しています。DataSnapは、RAD Studio(Delphi / C++Builder)に搭載されたミドルウェア構築用のSDKです。DataSnapは、DelphiまたはC++でミドルウェアサービスを構築するための機能を提供しており、配布費用はかかりません。一方、RESTベースのミドルウェア機能を提供するEnterprise Mobility Services(EMS)は、ユーザー管理、認証、カスタムAPI管理、アクセス分析などの機能を提供します。EMSは、プリビルドのミドルウェアサービスとして、配布には別途ライセンス費用が必要となります。
EMS(Enterprise Mobility Services)
EMS(Enterprise Mobility Services)は、多様な接続性が求められる分散型のシステムおいて、データアクセスモジュールやカスタムAPIをホストできるミドルウェアサーバーです。REST HTTP呼び出しやJSONデータ型などオープンな標準技術をベースとしており、主要なSQLデータベースへの接続をサポートしています。ユーザー管理機能、認証機能、分析機能も搭載しており、モバイルおよびデスクトップアプリ向けのバックエンドサービスの構築に威力を発揮します。
DataSnapによるサーバーサイドデータ/アプリサービスの構築
DataSnapは、Windows、Web、iOS、Androidなど多様なクライアントからアクセスできるデータ/アプリケーションサービスの構築をサポートしています。DataSnapサーバーは、REST、JSON、COM、HTTP、TCP/IPなどの標準技術をサポートしており、柔軟な接続性を提供しています。DataSnapによって構築したサーバー機能は、オンプレミス、クラウドのいずれにも配置可能です。