最適なInterBaseのエディションは?
InterBaseは、エンタープライズシステムからスタンドアロン、さらにはIoTやモバイル向けの組み込みシステムにおいてもその性能を発揮します。InterBaseの利用を開始するには、開発用途に利用できる無料のDeveloper Editionから、フル機能を評価できるトライアル版まで、目的に応じて選択できます。
下記の情報を参考に、ソリューションの構築に最適なInterBaseのエディションを選択してください。InterBaseでは、エディション間でのデータの移行が容易なため、最初に選択したエディションから別のエディションに変更しても、まったく問題ありません。通常、ベストチョイスはひとつ、または複数エディションの組み合わせになります。オプションを検討する際、専門家のアドバイスや助言が必要になるかもしれません。その際は、ぜひエンバカデロまで、こちらからお問い合わせください。
以下は、InterBaseの4エディションの比較表です。90日間無料トライアルと無料のDeveloper Edition(20ユーザー、80同時接続をサポートした開発用に使用できるライセンス)は、この表には含まれていません。各エディションの動作環境については、こちらをご覧ください。
機能 | Developer Edition |
Embedded IBLite |
Embedded IBToGo |
Desktop Edition |
Server Edition |
配布ライセンス | |||||
インストール不要、ライブラリをリンクするだけでデータベースへの接続が可能 | |||||
複数アプリケーション/クライアントによるデータベースへの並列アクセスのサポート | |||||
New in InterBase 2020! テーブル領域のサポート | |||||
New in InterBase 2020! Android 64-bitおよびmacOS 64-bit向け組み込みInterBaseのサポート | |||||
SSL を経由してのOTW(Over-the-Wire)通信のリモートセキュリティの確保 | |||||
データベースレベルおよび列レベルでの暗号化 – AES (高度暗号化)とDES をサポート | DES | AES + DES | AES + DES | AES + DES | |
バックアップファイルの暗号化 | |||||
WAL(Write Ahead Logging)テクノロジーを用いたジャーナリングによりVLDB 管理、OLTP パフォーマンスの向上と障害復旧を支援 | |||||
障害復旧をサポートするジャーナルアーカイブ | |||||
Point-in-time リカバリーにより柔軟なタイムスタンプベースのジャーナルのリカバリーが可能 | |||||
SQLベースの接続監視のサポート | |||||
利用可能な最大ユーザー同時接続数 | 20 | 1 | 1 | 1 | ライセンスにより規定 |
最大CPUコア数 | 8 | 1 | 4 | 4 | 32 |
ユーザー当たりの最大コネクション数 | 4 | 1 | 8 | 8 | 4 |
コネクションごとの並列トランザクション | 無制限 | 1 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
Server Edition / Embedded Editionの動作プラットフォーム | Windows, Linux | Windows, Linux, macOS, iOS, Android | Window, Linux, macOS, iOS, Android 1 | Windows | Windows, Linux |
Server Editionへのリモート接続をサポートするクライアントプラットフォーム | Windows, Linux, iOS, Android, macOS | Windows, Linux, iOS, macOS, Android | |||
RAD Studioで利用できる接続ドライバ(FireDAC およびIBX) | |||||
他の接続ドライバ:ODBC, JDBC, ADO.NET, PHP+, Ruby+ | |||||
1st class connectivity for ADO.NET, PYTHON | |||||
開発、管理、検証用コマンドラインツール | |||||
GUIツール(Windows向けIBConsole) | |||||
無料ダウンロード | 無料ダウンロード | 製品の購入 | 製品の購入 | お問い合わせ |
1 IBtoGoのモバイル向け配布には、VAR契約が必要です。
+ドライバは製品の中には含まれていません。
InterBase Server と InterBase Desktop
複数ユーザーや複数デバイスから同一のデータにアクセスしたい場合には、InterBase Serverを選択してください。InterBase Serverは、WindowsおよびLinuxで動作します。InterBase Serverを用いれば、同一データベースに各種デバイスから接続できるという融通性もあります。
多くのソフトウェアベンダーがInterBaseを選択する理由は、数百のクライアントからの接続に対応するスケーラビリティと軽量なフットプリントです。多くの商用データベースと同様のサーバー環境で動作するばかりでなく、ローエンドのラップトップでも完璧に動作する軽量性を併せ持っており、多様な顧客ニーズやリソースに対応します。
InterBase Desktopは、ローカルデータベース接続のみ許諾するライセンス規定を除き、InterBase Serverと同一のコアを装備しています。需要の増大に伴い、InterBase Desktopアプリケーションを、InterBase Serverを用いたネットワーク対応ソリューションへと容易にアップグレードできます。
InterBase ToGo と IBLite
InterBase ToGo は、アプリケーションにローカルデータストレージ、あるいは遠隔のInterBase Server用のローカルキャッシュを必要とする場合のオプションです。
InterBase ToGoは、iOS、Android、Windows、Mac OSアプリケーションで、オフラインデータを使用したい場合に最適な選択肢で、以下のようなメリットが得られます。
- エンタープライズソリューションにオフライン機能を提供可能
- ネットワークトラフィックを低減可能
- データ移動コストを節減
InterBase ToGoを採用する利点はさらにあります。
- スタンドアロンで動作する暗号化されたデータストレージ
- クライアントドライバーを配置する必要性を解消
InterBase ToGoとIB Liteは、いずれもInterBase埋め込み型データベースエンジン用の同一ライブラリを搭載しています。IBLiteを使用していて、IBLiteの機能制限が要求に合致しなくなった場合には、InterBase ToGoへライセンスファイルを切り替えるだけで、いつでも簡単にアップグレードできます。
InterBaseの配置
InterBaseのインストール作業は数分で完了します。InterBase ServerもDesktopもスタンドアロンインストーラを介してインストール可能です。または、いずれのバージョンも、独自のインストーラでサイレントインストールを行うこともできます。
InterBase ToGoとIBLiteの場合、InterBaseカーネルが開発したアプリケーションに組み込まれるため、インストーラは不要です。アプリケーションをInterBaseライブラリにリンクするだけです。
エディション構成ごとの採用事例
最適なInterBaseのエディションを選択するために、異なるエディションを採用したInterBaseのユーザー事例 をご覧ください。
InterBase Server
5000人以上のビジネスソフトウェアユーザーがAJURを採用し、税務当局や各種ステークホルダーに財務報告を提供しています。また、サプライチェーンを厳密に管理する目的でも、AJURが採用されています。
Overgas Holding、 Sinergon Holding、Armeets、 Cargill、 PwCといった大手企業やブルガリア軍が主要なユーザーです。
詳細はこちら »さまざまなデータベース技術を評価してきたが、InterBaseは使いやすさ、スピード、パフォーマンス、セキュリティ、セキュリティといった面で、私たちの要求にすべて応えてくれる製品だ。
Valentin Bonev Managing Partner, Project Manager and CIO
InterBase ToGo / IBLite
Spinali Designは、ウェアラブルテクノロジーを使ったスマートビキニを開発しています。モバイルアプリケーションにInterBaseを組み込み、Bluetoothコネクトタオルからデータを収集し安全に保管することで、炎天下での顧客の安全を管理しています。
InterBase Server と InterBase ToGo
Management Plusは、InterBase ServerとInterBase ToGoを混在させ、眼科用モバイルアプリケーションを増強する、先進的な医療用ソフトウェアを提供しています。
詳細はこちら »DelphiとInterBaseは、手ごろな値段で、安定性のある、メンテナンスが容易な製品を開発する上で大貢献してくれている。Delphiの最新リリースで特に素晴らしい特徴のひとつは、単一のプラットフォームでiOS、 Android、Windows向けモバイルアプリを構築できる点だ。
Bryan Thorell CIO