障害回復機能
稼働したままでバックアップ
InterBaseを使えば、データベースのバックアップは簡単です。InterBaseのマルチ・バージョニング・アーキテクチャにより、バックアップは即座にスタート。その間でも、ユーザーはデータベースに接続し、変更を加えることができます。InterBaseなら、ユーザーをログアウトさせることなく、24時間365日稼働したまま、ビジネスのライフラインであるデータのバックアップを可能にします。
データベースのバックアップは、コマンドライン、管理ツール、バックアップAPIを用いたコード、ODBCドライバーGUIを介して実行できます。Delphi、C++、RAD Studio開発者向けには、IBXとFireDACコンポーネントがBackup / Restore / Mend APIのハンディラッピングを提供。アプリケーション内のデータベース管理を容易に統合することができます。
識別データダンプ
識別データダンプ(またはインクリメンタル ダンプ)は、障害回復計画の一部として、データベースのコピーを作成する迅速な方法です。データダンプは、(アクティブなデータベースフォーマットに復旧させる必要のある)従来のバックアップとは異なり、データベースの読み取り専用コピーを生成します。したがって、データベースを読み取り/書き込みに切り替えるだけでよいため、復元完了を待つよりもはるかに迅速で、障害回復オプションとしてよく採用されています。レポートを要求するプロセッサの負荷を分散するために、2次的データベースサーバー上でデータベースのコピーを実行したい場合にも、これは最適なオプションです。
識別データダンプを初めて実行したときに、データベースの読み取り専用コピーが生成され、次回以降は、同コピーが元のデータベースから変更されたページのみを反映して更新されていきます。識別データダンプは、変更ビューのサブスクリプションを維持するために必要なトランザクションIDを保持するので、「変更ビュー」を用いたバックアップ方法として推奨されます。
復元処理をマルチスレッド化
InterBaseは、バックアップの復元を高速化するために、並列処理技術を採用しています。インデックスは、再構築する必要があるため、データベースの復元作業で最も時間を消耗する部分です。InterBaseでは、データベースとインデックスの復元を可能な限り迅速に処理するために、複数のプロセッサ上で複数のスレッドを用いて復元しています。
ジャーナリング
世界各地の医療システムの多くがInterBaseジャーナリングを採用しています。ジャーナリングは、直ちに書き出したディスクへの変更を保護し、完全なインメモリデータベースシステムを実現します。ジャーナリングは、SQLの一行によってデータベース上で有効化できるため、有効化のためにアプリケーション上の変更は不要です。ジャーナリングは、ログ先行書き込み(WAL)とも呼ばれます。
ポイント・イン・タイム・リカバリ
ジャーナリングに続く次のステップは、ジャーナル・アーカイブで、それによりデータのポイント・イン・タイム・リカバリが可能となります。たとえ誰かが「あやまって」オーダーテーブルを削除する、あるいはスタッフ全員に無承認の50%昇給を適用するようなスクリプトを実行しても、ジャーナル・アーカイブを使えば、アーカイブがカバーする時間内であれば何秒前でも、データベースを障害発生前の状態に戻すことができます。ジャーナル・アーカイブは、「オフ・デバイス」にも設定可能で、バックアップの実行前であっても障害から迅速に復旧できる機能で、ハードウェア障害発生によるバックアップの消失後にデータが変更されるリスクを軽減します。